先日3月2日、マイラー界隈が大きくざわついた「JAL国内線への燃油サーチャージ導入」のニュース。
2027年4月からの導入が正式に計画され、「これからの国内移動、どう立ち回ればいいんだ……」と頭を抱えている方も多いはずです。
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【悲報】JAL国内線も「燃油サーチャージ」導入へ。マイラーが今すぐ考えるべき「出口戦略」の罠 - toyopi_travel’s blog
【シミュレーションにあたっての注意点】
本記事は、導入が決定している国内線燃油サーチャージについて、現時点で公表されている情報をもとにした個人的な試算・考察です。
実際の導入金額や詳細な適用ルールについては、今後の日本航空(JAL)公式発表をご確認ください。
なお、計算を分かりやすくするため、空港使用料などの諸税は除外してシミュレーションしています。
いよいよ国内線の特典航空券にも、国際線のようなサーチャージ(燃油特別付加運賃)が導入されるわけですが、
果たして特典航空券はこれからも「お得」なのか、それとも「損」になってしまうのか?
JGC 3スター到達を目指してLSP(Life Status ポイント)を積み上げている身として、常に意識しているのはマイル単価です。
サーチャージ導入後、私たちのマイル戦略はどう変わるのか。感情論ではなく、徹底的に数字でシミュレーションして比較してみました。

■ 1. 前提:ダイナミックプライシングの「最低レート」で比較する
現在、JAL国内線の有償運賃および特典航空券はダイナミックプライシング(変動制)が導入されています。
そのため、今回はシミュレーションの基準として、東京–那覇の片道における「最低レート(最安値圏)」をベースに計算します。
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特典航空券: 9,500マイル(最低ライン)
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有償セール運賃: 10,500円(※運賃は時期やタイミングによって大きく変動するため、今回はあくまで計算用の仮定レートです)
現状、サーチャージがない世界線では「9,500マイルを使って10,500円相当のフライトに乗る」ことになります。
10,500円 ÷ 9,500マイル = 約1.10円/マイル
単価として突出して高いわけではありませんが、「手出しの現金が0円で済む」という心理的メリットは非常に大きい状態です。
■ 2. 来年4月以降のシミュレーション
来年4月のサーチャージ導入後、有償運賃のベースが少し下がり、そこにサーチャージが上乗せされる形になると仮定します。
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有償運賃: 9,000円
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仮想サーチャージ: 3,500円
有償セールで購入する場合
9,000円 + サーチャージ3,500円 = 現金12,500円
特典航空券で発券する場合
9,500マイル + サーチャージ3,500円(現金払い)
ここで重要なのが、現金3,500円をマイル価値に引き直すことです。
後述しますが、私はJALマイルを基本的に
1マイル=1.5円(eJALポイント交換レート)
で評価しています。
持ち出しとなる現金3,500円をマイルの価値に引き直すと、約2,333マイル相当になります。
※1マイル=1.5円換算
特典9,500マイル + 現金相当2,333マイル = 実質11,833マイル消費
12,500円相当の価値を得るために、実質11,833マイルを消費する計算です。
12,500円 ÷ 11,833マイル = 約1.05円/マイル
マイル単価が下がり、現金払いと特典発券が一気に「等価」に近づいてきます。
■ 3. eJALポイント化すると逆転する
そもそも「eJALポイント」とは、JALの航空券やツアー代金の支払いに1ポイント=1円として使える電子ポイントのことです。
ANAを利用される方には**「ANAスカイコイン」**と同じもの、と言えば分かりやすいですね。
JALマイルは、10,000マイル単位で交換すると1.5倍(15,000円分)のeJALポイントになります。
手元に10,000マイルある場合、以下のルートが成立します。
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10,000マイルを15,000円分のeJALポイントに交換
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有償チケット代(12,500円)をポイントで全額支払い
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手元には2,500円分のポイントが余る
これだけでもお得ですが、決定的な違いは次にあります。
有償航空券として搭乗するため、「フライトマイル」と「LSP(Life Status ポイント)」がしっかり付与されるのです。
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特典航空券は「消費」
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有償航空券(eJAL払い)は「積み上げ」
サーチャージという手出しが確定するこれからの世界線では、この違いが明確な差となって現れます。
■ 4. それでも特典が輝く瞬間
では特典航空券は終わりなのか?
答えはNOです。
例えば直前予約で、
有償運賃:30,000円
サーチャージ:3,500円
合計:33,500円
この場合、マイルをeJALポイント化すると、
33,500円 ÷ 1.5円 = 約22,334マイル必要
もし特典必要マイル数がそれ以下で収まるなら、特典航空券の方が有利になります。
ここで重要なのが、
「1.5円/マイルを超えるか?」
これが個人的な判断基準になります。
特典は“常に得”ではない。
しかし高騰時の保険としては今後も強力です。
⚠️ 懸念事項:今後のルール改定に注意
もう一つ、忘れてはいけないリスクがあります。
それは、**「国内線のサーチャージ部分にはeJALポイントが使えない(現金・クレカ払いのみ)」**というルール改定が、導入とセットで行われる可能性です。
現状、国際線のサーチャージや税金にはeJALポイントを充当できますが、もし国内線で制限がかかると
「運賃はポイントで払えるが、サーチャージ分は自腹」となり、eJALポイントの旨味が削られてしまいます。
現時点ではこのような情報はなく、全く予想もできませんが
来年4月の運用開始に向けて、詳細ルールの発表には十分な警戒が必要です。
■ 結論:あなたのマイルは「保険」になる
ダイナミックプライシングと国内線サーチャージが共存する来年4月以降、立ち回りの基本はこうなります。
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計画型(最低レート・早割が取れる人): eJALポイント交換+有償発券でLSPを稼ぐのが合理的
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直前型(価格高騰ゾーンに乗る人): 1.5倍の法則と比較し、単価が良ければ特典航空券を切る
国内線特典航空券は、「いつでも・誰でも・常にお得」な存在ではなくなります。
でも、数字のロジックを理解し、使いどころさえ間違えなければ、JGC修行僧にとってまだまだ強力な武器であり続けます。
ルールが変わっても、賢く乗り切っていきましょう!